妊娠することは大変喜ばしいことですが、出産を間近に控えて良質な睡眠を取ることはそう簡単ではありません。今回は、MumsDeliveryの専門ブロガーであるシルビアさんをお招きして、妊娠後期に良い睡眠をとるための方法を教えていただきました。
多くの女性にとって、妊娠初期はホルモンの大きな変化や吐き気などの厄介な副作用のため非常に大変な時期です。しかし、その後はハネムーンのようなものです。妊娠中期になるとお腹が出てきますが、体が慣れて赤ちゃんのための買い物に出かけたりして、人生は楽しくてエキサイティングなものになります。妊娠後期に入るまでは。
妊娠を経験したことのない人にとっては、最後の一歩がどれほど厳しいものか理解できないかもしれません。また、「赤ちゃんが来る前に睡眠を楽しんでください」といったコメントを耳にすることもあるでしょう。
その指示に体が簡単に従ってくれればいいのですが。
妊娠中の睡眠は、妊娠していないときと同じようにはいきませんが、ちょっとした工夫で快適な睡眠をとることができます。
ここでは、乗り越えるための5つのヒントをご紹介します。
妊婦用まくら
枕は通常、寝ている間に首を支えるものと考えられています。しかし、大きな衝撃を受けたときには、体の他の部分にもサポートが必要だと気づくのです。
妊婦用の枕は、睡眠の質を格段に向上させます。一般的には、ウェッジまたはダブルウェッジ、C字型、U字型、J字型の4種類の形状があります。よりシンプルなウェッジピローは、お腹や背中をさらにサポートしてくれます。C型、U型、J型は、膝、腰、足首などのサポートが必要な女性にお勧めです。
妊娠中の枕の中には、母乳育児用の枕としても使えるものがあり、1つで2役をこなすお得なアイテムです。
良質なマットレス
妊娠中に使用する高品質のマットレスは、硬さを調節でき、お腹の周りの必要な部分をしっかりと支えてくれるものです。柔らかいマットレスだと、お腹が沈んでしまい、腰痛の原因になることがあります。また、空気の流れを良くして、一晩中涼しく過ごせる「通気性」のあるマットレスであることも重要です。
エコサ・マットレスはその両方を兼ね備えています。調整可能なレイヤーにより、レイヤーを入れ替えるだけで、ふつう、ふつうよりかため、かための3つのレベルの硬さを選ぶことができます。エコサ・マットレスは、レイヤー間の通気を可能にするピン・コア・ホールのおかげで、体を汗や熱から守るのにも非常に有効です。
ポジション
妊娠中に寝るときの推奨・理想的な姿勢は「左側に寝る」です。もちろん、妊娠初期には体をひねったりして、背中や右側、さらにはおなかの上で寝てしまうこともあるでしょう。そうなっても、慌てる必要はありません。
妊娠3ヶ月になると、仰向けで寝るのは非常に不快になり、横向きで寝るしかなくなることが多いです。下大静脈(背骨の右側にある)が体重で圧迫されないようにするためには、左側に寝るのが理想的です。繰り返しになりますが、体をひねって右側になってしまっても、慌てる必要はありません。
着圧ソックス
妊娠後期の良くない副作用のひとつに、足首や足のむくみがあります。着圧ソックスは、睡眠時にはお勧めできませんが、特に日中に歩いたり、立ったり、座ったりする時間がある場合には、実際に安眠の準備に役立ちます。
このタイプのソックスは、筋肉を「マッサージ」して血流を良くすることで効果を発揮します。
このタイプのソックスはしっかりとしていますが、不快なほどきつくはありません。低レベルの着圧ソックスは市販されていますが、購入する前に医師に相談することが大切です。
前述したように、着圧ソックスは足・足首が体の他の部分と同じ高さになる夜に脱いで、朝になったら再び履いて、むくみを防ぎます。
水分量の管理
妊娠中は、非妊娠時に比べて体の水分量が約50%増加します。また、妊娠中はお腹の重みで膀胱が圧迫されます。どちらもトイレに行く回数が増える原因となります。
水分補給は非常に重要ですが、日中はたっぷりと、就寝前の2〜3時間は少し控えめにするのがベストです。また、妊娠中の女性は利尿作用により脱水症状を引き起こす可能性があるため、コーヒーなどのカフェイン飲料は避けた方がよいでしょう。
自分へのご褒美に、良質な睡眠を
よく眠ることは、健康を維持するための重要な要素です。妊娠中の体にはできる限りの休息が必要です。
筆者について
シルビア・ボルヘスは、忙しい3人の子どもの母親であり、ライターであり、MumsDeliveryの共同編集者でもあります。パートタイムの仕事、学校の送り迎え、そして100万人の子供たちの活動の間で、シルビアはいつも魔法のようなワークライフバランスを求めています。猫や犬の代わりに、MumsDeliveryは彼女の「4番目」の赤ちゃんです!